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黒澤明 全作解説…の前に、これから黒澤明を観ようと思う人が最初に観るべき3作品

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黒澤明監督作品全作を語ってみたいと思った。私は舞台裏とかほとんど知らないので、基本的に私の感想なり、いろいろ思うところ、影響を与えたり受けたりした他の作品など、あれやこれや語っていくのもよいと思った。

黒澤映画を観た人が、見た後で参考にしていただけたら幸いである。というか自分もこの企画をするにあたってうろ覚えでは書けないので、全作見返そうと思っていて、それが楽しみだ。

黒澤作品全30作のほか、余力があれば脚本作品とか、リメイク作品とか、黒澤から他の人が受け継いだ作品なんかも語っていきたい

長い連載になるので、まあ気長にやっていきたい

 

で、その前に、黒澤映画を観たことない人にお勧めしたい、最初に観るべき5作を紹介したい。

 

最近ツイッターで、スターウォーズ見る順番について、あーだこーだと語られているのを見た。(自分は451236の順がいいと思うけど)

黒澤明映画にも、初心者が見る順番というものがあるんじゃないかと思った。

 

そりゃ一番有名な『七人の侍』からでしょ!! と思うかもしれないが、それは違う!!

デビュー作の『姿三四郎』から順に?? その姿勢は応援したいが、それも違う!!

モノクロはつらいからカラー作品から、『影武者』か『乱』あたりから…いや絶対違う!!

 

初期の黒澤作品には重大な問題点がある。

音質の悪さだ。

ほとんど何言ってるか聴き取れないことしばしば

DVDやブルーレイで観るなら、悪いことは言わないから字幕ONにするのを進めたいのだが、配信では字幕が付いていないことがある(U-nextにはない。NETFLIXにはあったが黒澤作品の数が少ない(七人の侍が無いっていう)、アマプラは観放題がないのでわからなかった)

私くらいの黒澤映画上級者になると、「何言ってるかわかる必要はない!見てればだいたいわかる!!あとは心で聴く!!!」と言う境地に達しているのだが、初心者にそれを求めるのは酷だろう。

ちなみに個人的な印象だが、黒澤映画は特に音が悪く感じる。同時期の小津映画や溝口映画はそこまで酷くない気がするのだが…

それで、何言ってるかわからないねといって集中力が切れてしまったり、あきてしまったりして、なんかあんま面白くなかった・・・などと思われては困るのだ。

音質のいい晩年のカラー作品から入るのはどうかということだが、正直おススメしない。私の黒澤ベストは『乱』であり、私はカラー期の黒澤作品はほとんど大体好きでいくらでも語れるのだが、しかし最初に黒澤のカラー作品見て、黒澤すげー最高!!って思う人はよほど変な感性の人であり、そういう人には黒澤よりむしろ他に観るべき作品があるような気がする。カラー期の黒澤は映画に面白さ、単純さ、豪快さを求めるのをやめて、美しさを求めていて、最初に見るとへんな先入観を与えそうなのだ

 

そんなわけで黒澤初心者でも確実に「面白!!」とか「泣ける!!」と思ってもらえそうなわかりやすい映画で、長すぎず、重すぎず、そして大事なことだが音質が比較的安定している作品を中心におススメしたい

結論言うと、黒澤映画のこのあたりの作品から見始めるのがいいはずだ

概ね1960年代

 

その中でも以下の順番で観るのがいいのではないかと・・・思います

 

用心棒

椿三十郎

天国と地獄

七人の侍

 

『用心棒』

黒澤映画でいちばん普通に面白くて、余計なメッセージ性なくて、音質も比較的良好。

黒澤組役者たちも色々と出てくるし、ああ面白かったと思ってもらえそうな作品。

 

『椿三十郎』

用心棒を観た流れで観てもらって全然OKの三十郎シリーズ第二弾。用心棒よりちょっとゆるい感じはするけど、意外とデートムービーにも使えそう(?)

 

『天国と地獄』

三つ目でこれか…ちょっと重いかな。

しかし黒澤映画の超重要キーワード「ヒューマニズム」は三十郎シリーズではあまり感じられないので、黒澤いいかも、って思った人ならここでヒューマニズム学んでおけと。

あと黒澤現代劇サスペンスでは最高峰だし。間違いなく面白い。映画慣れしてない人にはもしかすると前半部退屈かもだが

 

で、これら3作をみて、黒澤いいね!!って思ったらそこでやっと『七人の侍』に行くのた

 

上記の『椿三十郎』と『天国と地獄』の代わりに、他の58年~65年期の作品に置換するのもいいかもしれない。

 

『隠し砦の三悪人』もいいのだけど…すいません、私の個人的な好き嫌いで言うとあの映画ちょっとダメで。でも「この映画スターウォーズの元ネタなんだぜ」とか語れる奴と一緒に見るのならいいかもしれないです

 

『赤ひげ』は割と素直に泣けるいい映画だが、180分を超える長尺であることと、人によっては説教くさいと否定的に受け取られる可能性あり(私は大好きだが)

 

あと、カラー期の作品だと

『八月の狂詩曲』

が初心者が観るにはおススメ

カラー期の黒澤でいちばん気楽に観れる(といっても長崎原爆の話だけど)。リチャードギアでてきて間も持つ(笑)

戦争を知らない少年たちと、戦争を知るおばあちゃんの一夏の交流。『影武者』『乱』ほど濃厚じゃないし、『どですかでん』みたいに難解じゃないし…

 

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まあ、もちろん、何から見始めたっていいんです

黒澤映画は強いから、台詞が聞き取れなくても、きっと良さはわかる

小難しいカラー映画も、美しさが勝つ

大丈夫!! 見たいものから見てください!!

でも最初に選んだ一本が「ん?微妙??」とか思ったら、私の最初に観るべき3作を是非ともどうぞ!!